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子供の学校について

アメリカの義務教育は13年間です。
ただし、日本のように小学校6年間、中学校3年間、高校3年間というような決まりはありません。地区ごとにその内訳年数も異なり、例えばロサンゼル市では6-3-3なのがトーレンス市では6-2-4。ここアーバイン市ではつい最近、6-3-3から6-2-4に変更されました。
その学校区ごとに学校制度、教科書、カリキュラムや学校の始業日まで異なります。

学校には公立と私立があります。公立校の場合、授業料は無料、教科書も貸与されるというメリットがありますが、その反面定められた学校区内の学校にしかいけないというデメリットもあります。その為、学校区は住居選びの際にも非常に重要な要素になるわけです。悪い学校区の地域には住みたくないと、わざわざいい学校区の場所に家を探す家族もいるくらいで、必然的に学校区のいい場所は不動産の価格も高くなります。
ここアーバイン市では全米でも不動産価格は高い場所であり、伴って学校区も非常によいクラスといえます。公立高校のレベルも全米でもかなり上位に位置しているため、アーバイン市に暮らす上では少なくとも、学校選択に大きな懸念は必要ないといえます。

反対に私立学校の場合はどこでも好きな学校に入れることができます。その代わり学費も高く、学校が遠い場合は送迎の負担もあります。将来的に日本への帰国が決まっている家族の場合、現地の全日制の日本語学校へ通わせるという選択もあります。

その他、現地校に通わせながらも、日本語を忘れないため週末に日本語学校に通わせる日本人家族も多くいます。小学校には通常キンダガーデンが併設されていますので、小学校に入学する前の1年間通うことができます。毎年9月に新学期が始りますが、その年の12月末までに5歳になる子供達は、キンダガーデンに通うことが出来ます。

越境入学

カリフォルニアの法律では、公立校に入学する場合、その学校は居住地により決まります。目の前に学校があったとしても、ちょうど境界線で区切られていたりすると、その学校には通えないことになるのです。越境入学は、基本的に許されていません。しかしながら、アルコールやドラッグ、銃の規制など、多くの問題を抱えるアメリカの学校は、学校区によってレベルや設備などが大きく違うこともあり、親が子供を良い学校に入れたいという想いから、まれに越境入学を申し込む場合もあります。
越境入学を希望する場合は、親の勤務先やベビーシッターがその学校区内であるなど、地域によって異なるものの、正当な理由が必要になります。「あの学校区の方がレベルが高いから」とか「仲のいい友達がその学校にいるから」といった理由では受け付けられません。ただ、このような正当な理由があったとしても越境入学が許されるのは小学生までで、中学生以上からは許可されません。また、学校区内でも指定された学校以外への入学を希望する場合は許可(Intradistrict Permits)が必要になります。これは、越境入学許可(Interdistrict Permits)を得るよりは簡単です。

学校区

州ごとに法律が違うアメリカでは、義務教育のシステムも州ごとに全く異なっており、教育の全権は連邦政府ではなく、州政府に委ねられます。
州の中に学校区があり、これは地域ごとに公立校をまとめた学区制度のことで、公立の小・中・高校、及びアダルトスクールすべてを管理しています。学校区は居住地区により決まっており、公立学校に通う場合は定められた学校区の中にある学校に通わなくてはなりません。その為子供を持つ家庭にとって、学校区は住む場所を決める場合の重要な要素になります。学校区は教育行政で一番大きな権限を持っており、学校の始業日や教科書、年間スケジュール等を決定します。
また前述したように、アメリカでは各州の各学校区ごとに学校区のシステムが全く異なっており、公立の小・中・高校内訳年数も異なります。その為自分の学年を言うときは、「tenth grade」などのように小学校1年から高校3年までを通し、今自分が何年目にいるのかを示します。新学期が始るのは9月です。

学校区を選ぶ際に考慮するべきポイント(公立へ通う場合)

1. SATのスコア
2. 州の一斉テストのスコア(年に一度、3,6,8,12年生を対称に行われます)
3. 大学への進学率
4. その地区の子供一人あたりの教育費用
5. National Merit Scholarshipなどのスカラーシップ受賞者数
6. 平均出席率
7. 高校中退者の数
8. 教師と生徒の割合
9. 一クラスの生徒数
10. 地区の不動産平均価格
11. 地区の平均収入
12. 教師の平均収入
13. 人種別構成

10~13に関しては、豊かな地区ほど教育予算の割合も高い傾向にあることから、考慮ポイントとなります。これらの情報は教育委員会(Department of Education)に電話をして、無料で取り寄せることができます。

現地校か日本人学校か?

日本人の子供たちがアメリカの学校に入学する際の選択肢は、大きく分けて3つあります。
現地(アメリカ)の公立校(パブリック)か私立校(プライベート)、または全日制の日本人学校ということになります。このうち公立校は授業料が無料です。ただし学校区が決まっているので、それ以外の学校区にある学校にはいけません。

幼児教育

アメリカの教育は自立性を重視しています。
幼稚園でも、3歳くらいまでには鼻をかんだり自分の身支度をするなどは、自分で出来るのが当然とみているところが多いです。その為幼稚園の教師も、子供達の精神的・社会的発達の手助けはしますが、あれこれと世話を焼いたりはしません。ナーサリー・スクール、プレ・スクール、キンダーガーテンと子供の年齢に応じて様々な種類があり、それぞれに私立校と公立校とがあります。

■ プレ・スクール
キンダーガーテン以前の幼児が通う教育施設を一般にプレ・スクールと呼びます。日本でいうところの幼稚園最年少組にあたり、対象は2歳から5歳の幼児です。キンダーガーテンに通う前の子供が行くことからも、プレ・キンダーガーテンの意になります。制度は半日制と全日制と様々です。子供に社会性を身に付けさせるために、母親が働いていなくても、プレ・スクールに通わせる家庭も多くあります。
費用は地域差があり、正直なところここアーバイン市では、全日制の場合は月謝が$1000のところも少なくありません。

■ プレ・ナーサリー・スクール(Pre-Nursery School)6ヶ月から3歳まで/ナーサリー・スクール(Nursery School)3歳から4歳児
日本の保育園にあたります。公立は無料ですが、私立の場合、年間$3000~$8000。スケジュールは午前中のみとか、2~3時間という場所が多いです。

■ デイケア・センター(Daycare Center)
対象年齢はナーサリー・スクールとほぼ同じであり、日本の託児所にあたります。
午前だけ、午後だけのクラスに加え、ナーサリー・スクールとの違いは終日保育があることです。共働きの夫婦が利用するケースが多いです。公立は無料ですが、私立は年間で$2000~$6000.キンダーガーテンを併設しているところも多くあります。

■ キンダーガーテン(Kindergarten)
小学校に行く前の幼児教育施設。幼稚園の年長組のようなものです。アメリカではどちらかというと義務教育化しており、ほとんどの子供が5歳になると通い始めます。公立・私立を問わず小学校に併設されている場合が多く、その年の12月31日までに5歳になる子供が入学します。そのまま併設されている小学校に入学するケースがほとんどです。小学校の準備期間ということで、特に科目にはなっていませんが、作文・図画・算数・体育などを学びます。

学校比較


公立校の場合

プラス面
授業料が無料
英語が上達する
アメリカの学校文化に触れる機会が多い
アメリカ人の友人ができる
通学が楽

マイナス面
学校区を選べない為、犯罪などの問題のある学校区に入った場合、安全な学校生活が脅かされることもある
就学年齢が低い場合、日本語の発達が遅れがちになる
就学年齢が高い場合、言葉の問題で学校に適応しにくい場合もある



私立校の場合

プラス面
英語が上達
授業の質、教師の質が高い
パブリックに比べ、学校環境は安全
学校区に関係なく、好きな学校を選べる
学校ごとに特色がある
クリスチャン系など規律を重視する
アメリカ人の友人ができる

マイナス面
授業料が高い
遠方通学の場合、近所に友達がいない
遠方通学の場合、送迎が大変
就学年齢が低い場合、日本語の発達が遅れがちになる
就学年齢が高い場合、言葉の問題で学校に適応しにくい場合もある



全日制の日本人学校の場合

プラス面
日本語のレベルをキープできる
日本語が通じるので現地校に比べると適応しやすい
日本の教育に準じているので、帰国した場合も無理なく日本の学校についていける

マイナス面
英語の上達は遅れることもある
アメリカの学校文化を学ぶ機会がなく、日本で生活しているのと同じ